Ｆ１メディアの村上範義・代表取締役（33）は、国連広報局が承認して啓蒙活動をする非政府組織（ＮＧＯ）国連の友とショー実現を含めて２月に提携したこ とを17日のインタビューで明らかにした。2016年開催を目指す。「国連の友と一緒にニューヨークの国連本部でファッションと世界的な社会貢献とを融合 させたい」と述べている。

05年８月に始まったＴＧＣは「日本のリアルクローズ、ガールズカルチャーを世界へ」をテーマに年２回国内で開催され、10周年の節目を迎えた。ショーは 一部ネットで中継され、携帯端末やネットサイトでモデルが着ている同じ服をその場で購入することができる。海外公演は06年のパリ、07、08年の北京で 米国開催はなかった。

国連の友アジアパシフィックの金森孝裕理事は「ハードルは高いだろうが、ＴＧＣとともに国連本部でのファッションショーをなんとか実現させたい」と18日のインタビューで話した。「ファッションの力を借りて、女性が輝く社会を創造する手助けになればよい」とも述べた。

福島でも開催

第20回ＴＧＣ2015春／夏は、国立代々木競技場第一体育館で28日開催される。「アメリカンアパレル」、「ビームス」、「セシルマクビー」、「ジェイフェリー」をはじめとするブランドが参加、ショーのパートナー企業にはイトーヨーカ堂やＮＴＴドコモが名を連ねる。

14年４月には福島県郡山市で「Smile! Smile! Smile!」をテーマに東北初のショーを開催した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興が続く中、現地の女性を勇気づける目的だった。

国連の友は、国連環境計画（ＵＮＥＰ）の中心人物の１人だったノエル・ブラウン氏らによって1985年に設立された。教育機関や企業、メディアと連携して人権や経済開発、環境などの分野で活動している。


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